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新竹積氏が研究する海流発電のメリットとデメリット!実用化できる?

      2015/09/06

沖縄科学技術大学院大学で教授を務める
新竹積(しんたけ つもる)さん。

潮の流れを利用する海流発電の
研究に取り組んでいます。

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メリットとデメリット

海流の力でタービンを回して
発電する海流発電。

イメージとしては陸上の風力発電を
そのまま海の中に持っていった感じですね。

メリットはなんと言っても
絶え間なく供給できること。

年間で変動しない潮の流れを捉えれば
昼夜・天候などに左右されることなく
電力の安定供給が可能です。

風力だと文字通り“風まかせ”ですし、
風車が回ることによる騒音問題、
また台風などの強風でも逆に稼動が
できません。

日本のような島国なら周りは海ですから
他国から燃料資源を購入することなく、
そのまま自国の資源を利用できる
わけですね。

それにCO2が排出されることもないので
クリーンな発電が可能です。

もう今すぐにでも実用化してもらいたい
と思ってしまいますが、メリット以上に
デメリットもあります。

まずは設置や維持にかかるコスト。

海底に設備を固定するなど設置には
陸上よりも技術とコストがかかります。

海流の力もかなり大きいため
維持費用も相当にかかると思われます。

また、設置に適した場所が船の航路で
あったり、漁場であった場合など。

さすがに重要な貿易航路には
設置できませんよね。

それに海流があるということはいい漁場でも
ありますから、漁業関係者の理解が
得られなければ設置は難しいでしょう。

もし、設置に同意が得られても
海洋の生態系に悪影響があったら
やはりNGになるでしょう。

また、電気を作ったものの、
それをどう送電するか。

潮流に合わせて陸からものすごく遠い場所
に設置してしまったら、海中から送電線を
引くだけで莫大な費用がかかるでしょう。

やはりこうして見ると海流発電も
なかなか障壁が多いですね。

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実用化は?

じつはイギリスでは昨年から海流発電所の
建設がスタートしているのだそうです。

それだけに留まらず、波力発電などの
海洋発電に非常に力を入れていて、
2050年には海洋発電だけで火力発電所
8基分に相当する電力を供給していく
予定なのだとか。

同じ島国なのに、イギリスに先を行かれて
いるのはちょっと悔しいですね。

産業革命を支えた石炭採掘や北海油田など
エネルギー資源には恵まれているイギリス
ですが、やはり環境にやさしい海洋発電を
ひとつの電力供給源として重要視している
ようです。

電力の供給バランスも一方に偏りすぎると
災害や経済状況、世界情勢によって一気に
ジリ貧になる可能性がありますから、
さまざまな発電方法で構成される、いわゆる
「ベストミックス」は大事なことです。

日本でも青森県大間崎や和歌山県の
紀伊半島沖などで実施計画がある
のだとか。

やはり東日本大震災で発生した
原発事故の影響が大きいんでしょうね。

原発の危険性は元より、震災直後から
足元見られて、海外から高い燃料を
買わざるを得ない状況になったことが
教訓となっているんでしょう。

まぁまだ構想の段階なので
実現するかは今後次第ですね。

しかし、技術革新によって一気に世の中に
浸透することもありますから、研究は
続けていくべきでしょう。

問題も多いですけど、ぜひ新竹さんの
海流発電も実用化にこぎつけて
もらいたいものですね。

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