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堀井俊宏(大阪大教授)のWiki!マラリアワクチンがすごい!

   

まだ世界で未開発のマラリアワクチン
の開発に挑んでいる大阪大学教授の
堀井俊宏さん。

現在、臨床試験の段階まできており、
2020年までの承認を目指している
のだそうです。

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音楽家をめざしていた

堀井さんは大阪府枚方市の出身。

家が音楽一家だったことから小さい頃から
音楽に親しみ、将来はフルート奏者を
目指していたのだそうです。

科学者とはまったく関係のない
ところを目指していたんですね。

高校生になってからは音大の受験に絞って
ピアノのレッスンも受けていたそうですが、
その先生から音大を諦めるよう諭された
のだそうです。

つまりは「プロにはなれない」と
烙印を押されてしまったんですね。

実際、プロのフルート奏者は非常に
狭き門なのだそうで、堀井さんもそれを
分かっていて挑戦していたのであっさり
諦めたのだそうです。

人生におけるひとつの
ターニングポイントですね。

科学者の道へ

その後、音大から一転して大阪大学の
理学部生物学科に進学。

高校では物理や数学が得意だったそうで、
音楽だけでなく、頭脳も明晰だったん
ですね。

大学では遺伝学の分野を専攻。

音楽をやっていたため手先が器用だった
こともあり、遺伝子組み換えなどの実験も
まったく苦にならなかったのだとか。

それまでやってきたことがどこで
役立つかは分からないものですね。

その頃には「科学者になりたい」という
思いが強くなっていたのだそうです。

そうして同大の修士課程を修了し、
博士課程を途中で辞め、助手として
勤めるようになります。

マラリア研究との出会い

そんなとき、遺伝子研究の腕を見込まれ、
米国のダートマス大学への留学の話が
舞い込みます。

待遇も良かったので渡米を決めたのだ
そうですが、現地での研究テーマが
のちの運命を決めたとも言える
「マラリア」でした。

マラリアはマラリア原虫を持つ蚊に
刺されることで罹る感染症。

体内に入った原虫が赤血球を栄養として
増殖し、それにより高熱や頭痛に襲われ、
治療をしなければ死に至る恐ろしい病です。

日本でもあの一休さんの死因が
マラリアだと言われています。

まったくマラリアの予備知識がなかった
堀井さんでしたが、マラリア原虫の遺伝子を
2年かけて分析するミッションをなんと
3ヶ月で達成。

ハンパないハイスペックぶりですね。

2年後、阪大に戻るとタイミングよく
微生物研究所でポストが空き、
37歳にして主任助教授に就任。

この職に就けたのも米国でのマラリア研究を
評価された結果ということもあり、
この研究を続けることを余儀なくされた
のだそうです。

まぁ日本ではマラリアになることは
まずないですし、国内ではマイナーな
分野だったわけですね。

研究室では米国で自身が発見した「SERA5」
という遺伝子についての研究に取り組む
ものの、さしたる成果も上がらない日々が
続いたのだとか。

周りからも「別の研究したら?」
というようなことを言われた
こともあったのだとか。

ふつうならテンション下がって
腐ってしまいそうですけどね。

2015091001

ワクチン開発へ

そんな悶々とした日々を送る中、
ウガンダで行われた疫学調査において
SERA5に抗体を持った人がマラリアに
かかっていないことが判明。

それまでマラリアは複雑な遺伝子のために
ワクチンを作るのが困難とされてきました。

SERA5は多様なマラリアのすべての病原体に
含まれるそうで、これに対する抗体を作れば
「ワクチンができる」と堀井さんは研究に
打ち込んだのだそうです。

これまでの研究がついに日の目を
見る日が来たんですね。

そうして開発したワクチンの試験では
じつに70%以上の人に予防効果があった
とのこと。

これはかなりの予防効果。

インフルエンザのワクチンでも
ここまで高くないですね。

実用化が待たれますが、
現在は臨床試験の段階。

2020年までに承認を得ることを
目標にしているのだそうです。

日本では病名くらいしか耳にしませんが
じつはマラリアは世界で年間100万人もの
死者が出ている恐ろしい感染症。

堀井さんのワクチンが承認されれば
その恩恵で救われる人々は相当数に
なるでしょうね。

マラリア流行地域の人々だけでなく、
旅行者の予防接種など世界が渇望している
ことは間違いないでしょう。

ぜひ、早く臨床試験をパスして実用化
できるようにがんばってもらたいですね。

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