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エア・カナダ143便の事故について!原因は?まさに奇跡の生還!

      2015/09/20

1983年7月23日にカナダのモントリールを
飛び立ったエア・カナダ143便。

なんと飛行中に燃料切れを起こし、
緊急着陸するという大事故を
起こしました。

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驚きの事故原因

しかし、旅客機が燃料切れを起こすなんて
普通は考えられませんよね。

その原因はなんと、離陸前の
燃料の量り間違い。

当時、エア・カナダ社は燃料の計算単位を
ヤード・ポンド法からメートル法に
切り替えている最中だったのだそうです。

そこで本来リットルとキログラムで
計算するところを従来のヤード・ポンド法
で計算。

目的地に必要な燃料の60%ほどしか
給油していなかったのだそうです。

なんともお粗末ですねぇ。

加えて同機の燃料を量るシステムが
故障していたことも、引き金に
なっていたようです。

パイロットや給油担当も「おかしい」と
気付いていたようですが、そもそも単位が
間違っていることには気付くことができず、
従来の単位で計算を何度も繰り返し、
同じ結果が出たために「ま、いいか」という
ことになったようです。

どこかで気付ければこんな事故を
起こさずに済んだのでしょうけどね。

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上空で完全ガス欠

モントリールを飛び立った143便は
隣のオンタリオ州上空を飛行中に
燃料切れを起こします。

まぁ必要な燃料の60%しか積んで
いないんですから、目的地には
どう考えても到達できませんよね。

パイロットも間違った燃料計算で残量が
表示されていたため、警報が鳴っても
燃料切れとは気付きませんでした。

なおも気にせず飛んでいたところ、
左エンジンが停止。

まぁ飛行機は片側のエンジンが止まっても
飛べますから、このときはまだ危機感は
薄かったようですね。

近くの空港にとりあえず着陸しようと
決めた矢先、今度は右エンジンも停止。

ここで完全なガス欠となった
わけですね。

こうしてエンジンが停止したことで
電力供給もストップ。

操縦席でも多くの計器が停止して
しまいました。

これは訓練受けたパイロットも
パニくりますよね。

緊急マニュアルを引っ張りだして
チェックしたものの、両エンジン停止
の事態はさすがに想定外。

まぁ完全ガス欠なんてあってはならない
事態ですから、そうなる前に対処する
方法はいろいろ載ってたんでしょうけどね。

幸い、非常用風力発電機が作動し、
機体をコントロールする油圧システムは
制御ができました。

日本で起こった日航機の墜落事故は尾翼が
壊れてまともに機体を制御できなかった
ために着陸もままならなかったので、
その点、143便は恵まれていましたね。

生き残ったアナログ計器類から計算して
最寄の空港へはたどり着けないことが判明。

そこでクィンタル副機長がそれより近くの
カナダのギムリー空軍基地への着陸を
提案し、それを実行することになります。

ちなみに同基地は副機長の以前の
職場でもありました。

心当たりがあって幸いでしたね。

パイロットの好プレー

こうしてギムリー空軍基地への着陸を
目指すことになった143便。

しかし、基地に近づくにつれて着陸に
あたっての高度が高すぎることが判明。

エンジン止まってますから
細かな制御はままならないわけですね。

そこでピアソン機長はフォワードスリップ
という操作を実行。

これはグライダーや軽飛行機が高度を下げる
ときに使う手法で、グライダーが趣味だった
機長によるとっさの機転だったのだとか。

143便もいわば動力のないグライダー状態
でしたから、まさに機長のファインプレー
ですね。

しかし、空気抵抗の影響があり前輪が
固定できないトラブルが発生。

トラブルが重なりますね。

そのまま着陸した143便は機首を
接着させて胴体着陸を決行します。

幸いにして着陸時の
死者・ケガ人はゼロ。

こんな大トラブルで全員生存とは
奇跡的でしょうね。

じつは当日、同基地ではイベントが
開催されていて、胴体着陸のおかげで
着陸距離が縮まり、会場に突っ込まずに
済んでいたのだとか。

まさに不幸中の幸い。

二次災害が起こらなくて
よかったですね。

余談として、機首が下がった状態で
停止したため、後部の脱出用シューターが
急角度になったため、脱出時に乗客の数名が
軽いケガをしたそうです。

まぁその程度なら被害と呼ぶほど
ではないでしょう。

今回の事故では機体の制御が効いたことと、
機長のテクニックが大惨事を回避できた
大きな要因でしょうね。

驚くべきは事故を起こした同機が
2日後に現場復帰したこと。

燃料積まなくてガス欠になっただけ
ですから、着陸のダメージ以外は特に
問題なかったということでしょうね。

でも、事故後にこの機体にすすんで
乗りたいとは思いませんけどね。

まさに初歩的ミスであわや大惨事に
つながりかねなかった143便の事故。

ひとつの教訓として航空業界には
安全に十分気をつけてもらたいですね。

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