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ミンスミート作戦(第二次大戦)がすごい!ナチスを騙した大作戦とは?

   

第二次世界大戦中にイギリス軍が
ナチス・ドイツに対して実行した
ミンスミート作戦。

まるで映画のような
奇抜な特殊作戦でした。

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どんな作戦?

当時、連合国軍が戦略的に狙っていたのが
シチリア島でしたが、誰がどう見ても
そこしかないという場所でもありました。

当然、ドイツ軍も警戒しますよね。

そこで考え出されたのが
ミンスミート作戦。

これは遭難を装った遺体に偽造した
機密書類を持たせ、わざと相手に
見つけさせて、次の狙いはギリシャと
サルデーニャだと思い込ませるというもの。

まぁ下手なシナリオライターの書いた
映画の脚本のような内容ですけどね。

実際に決行されたわけですから、
イギリス軍も当時は大マジで
考案していたんでしょうね。

じつはこれ以前にも、同じように遺体に
偽の地雷原の地図を持たせて、ドイツ軍が
まんまと騙された前例があったのだ
そうです。

ウケたネタを何度もやるお笑いみたいな
成功体験に基いていたんですね。

ちなみにミンスミートという同名の作戦が
別にありますが、その作戦が先に終了し、
コード名として空いていたために、
再び使用されたのだそうです。

なんだか今となっては
紛らわしい限りですが。

ディテールへのこだわり

こんなある意味、みえみえの作戦を
成功させるには、やはりどれだけ真実味を
持たせるかということに尽きますよね。

まずは適当な遺体の調達。

これは誤ってネズミ捕りの殺虫剤を吸引して
亡くなったグリンドウ・マイケルという
浮浪者の遺体を使いました。

海に漂着させる予定でしたので、
「溺死したのと同じような状態で」
という条件から選ばれたのだそうです。

ただ、軍の機密作戦でもあり、情報が
秘匿されていたため、後年この遺体は
別人のものだという説もありましたが、
英国軍等の公式見解ではマイケルのものだ
とされています。

当然、氏名や身分も偽造。

海兵隊所属のウィリアム・マーチン少佐
という人物を作り出しました。

「マーチン」という名前は軍に同じ名前の
人間が数名いたためによくある名前として
採用されたのだそうです。

さらに実在の人物に近づけるため、婚約者の
写真やラブレター、婚約指輪の請求書を偽造。

ほかにも父親からの手紙や借金の督促状、
劇場のチケットの半券など。

この劇場のチケットは漂着するであろう
数日前の日付にして、イギリスを出発し、
遭難するまでの日数として整合性を
持たせました。

すごい念の入れようですね。

最終的にドイツ軍はこの半券を見て、
信用してしまったそうですから、こうした
小細工は決して無駄ではなかったという
ことになりますね。

また、遺体の首から銀の十字架を下げさせて
財布には聖クリストフォロスの肖像を収納。

これは敬虔なカトリック信者である
と思い込ませて、念入りな検死を
されないようにする意図でした。

じつはこれもまたイギリス軍の
目論見が見事に的中。

担当した病理学者は遺体がカトリック信者
であることを考慮し、検死を簡略化。

まさにイギリス軍が念入りに仕組んだ
数々の小細工によってウィリアム・マーチン
という人物を実在させてしまったんですね。

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作戦の影響は?

潜水艦によって運ばれたマーチン少佐は
捏造された諸々の書類とともにスペイン沖で
海に放たれました。

そして、地元漁師がこれを発見。

大戦時、中立国でありつつも、
ドイツ寄りだったスペイン。

当時、スペインで捕捉された情報は
ほぼドイツに筒抜け状態だったんですね。

この作戦はそれを逆手に取って
いたわけなんですね。

まぁ、直接ドイツで実行しちゃったら
怪しいことこの上ないですもんね。

結果的にこの情報を鵜呑みにしてしまった
ヒトラーはサルデーニャの補強を命じ、
シチリアの軍備は分散され、作戦は大成功。

イタリアのムッソリーニが異を唱えるのを
振り切って実行したそうですので、ガッツリ
作戦にハマっていたことが分かりますね。

後に騙されたことに気がついたドイツ軍。

しかし、このミンスミート作戦のおかげで
逆に本物の重要書類を見つけた時でも
「また作戦では?」と疑うようになり、
スルーされる効果もあったのだとか。

完全にドイツ軍を疑心暗鬼の状態に
陥れたんですね。

まさに歴史に残る作戦となった
ミンスミート作戦。

この作戦をモデルに「007は二度死ぬ」
といった映画作品などがいくつも
製作されました。

これからも、見事に相手を欺いた
名作戦として後世に語り継がれて
いくんでしょうね。

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