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モニュメンツ・メンたちの活躍!ナチの略奪美術品を守った英雄たち

   

第二次世界大戦中、ナチスから美術品を
守った連合国軍の特殊部隊「MFAA」。

「ミケランジェロ・プロジェクト」
というタイトルで映画にもなりました。

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ナチスによる略奪

ヒトラー率いるナチス・ドイツは
1938年にオーストリア、1939年に
ポーランドに侵攻。

その翌年にはパリを陥落させます。

まさに破竹の勢いだったんですね。

そんな中でヒトラーは各地の美術品を
収集し、美術館を作ることを夢見て
いたのだとか。

ヒトラーもかつて画家を目指していたことも
ありましたから、美術品への執着が強かった
のかもしれませんね。

そして、特務機関に命じて、
まずユダヤ人から美術品を没収し、
やがて各地で略奪行為を働き、
押収した品を持ち去りました。

まさに横暴の限りを
尽くした感じですね。

MFAAの発足

そうした中で米国で美術館に勤務していた
専門家ジョージ・スタウトが戦火から
美術品を守ることを提唱。

連合国軍の中にMonuments, Fine Arts, and
Archivessection(MFAA)が発足します。

映画「ミケランジェロ・プロジェクト」の
主人公フランク・ストークスは、
このスタウトがモデルとなっています。

MFAAのメンバーは複数の国の専門家で
構成されており、芸術品・文化財の
保護を使命としていました。

生きるか死ぬかの戦場で美術品を優先する
というのは難しい側面もあったようですが、
あとから見ればMFAAのおかげで助かった
貴重な芸術作品もあるわけですから、
彼らもまさに称えられるべき英雄ですね。

「ナチ略奪美術品を救え」
ロバート M エドゼル

ネロ指令からの保護

1945年、戦局が悪化したヒトラーは
「ネロ指令」なる命令を発令。

これはドイツ国内のインフラ・資源・
産業施設などを敵に渡さないために
「すべて破壊せよ」というものでした。

まさにヤケクソですね。

さすがにこの命令にはナチスの幹部すらも
呆れて、ヒトラーをいさめたのだそうです。

こんな命令をそのまま遂行したら、
敗戦後のドイツが立ち直れないくらいに
メチャクチャになってしまいますからね。

この「ネロ指令」については当然、
収集した美術品も対象になっていました。

貴重な美術品が失われる
危機にあったんですね。

そんな中でMFAAは各地の教会や城、
岩塩鉱山などに隠された美術品を発見。

さらにはナチス側からリークされた情報で
オーストリアのアルトアウスゼー岩塩坑に
美術品の集積地があることを突き止めます。

そして、鉱山の工夫たちの協力もあって
美術品は無事に保護。

危うく爆弾を仕掛けられて爆破される
ところを救い出しました。

こうして保護した美術品は数千点にも及ぶ
といいますから、まったくナチスもどんだけ
盗んできたんだという感じですね。

それでもやはりいまだに行方不明になった
ままの作品も数多くあるのだとか。

これもまた戦争の犠牲と言えますね。

ちなみに略奪された美術品を持ち主に
返却する国際的な取り決めである
「ワシントン原則」が採択されたのが
なんと1998年。

けっこう最近なんですね。

やはり過去を清算する意味でも
奪われた物はもとの持ち主の元に
返されるべきでしょうね。

第二次世界大戦の戦火の中で、
歴史的にも芸術的にも貴重な作品の
数々を守ったMFAA。

映画「ミケランジェロ・プロジェクト」
を観て、その功績を振り返ってみるのも
またいいかもしれませんね。

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