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プロジェクト・エクセルシオとは?高度3万メートルの超過酷な実験!

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1959年・60年に米国で行われた
プロジェクト・エクセルシオ。

高度3万メートルの成層圏から
パラシュートで降下するという
まさに命懸けの実験でした。

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実験の目的

時代は冷戦の真っ只中。

飛行機の性能も向上し、高高度での
飛行も可能になっていました。

また、宇宙開発においても
米ソの競争も激しかった時代。

そんな中で高高度での緊急脱出の研究を
目的にプロジェクトが発足したのだ
そうです。

研究データの収集が
目的だったんですね。

実験の概要

プロジェクトは気球で成層圏まで上昇し、
パラシュートで地上まで降下するという
シンプルなもの。

成層圏とは高度1万メートルから
5万メートルのあたりで、あの
オゾン層があるあたりです。

エベレストが8800メートルですので、
それよりもさらに上空ですね。

ちなみに10万メートルを超えた
あたりから宇宙空間と
呼ばれるそうです。

高度1万メートルでも十分
宇宙に近いですけどね。

2015111501

命知らずのチャレンジャー

この実験に参加したのが米国空軍の
パイロットだったジョゼフ・
キッティンジャー。

戦闘機のパイロットだったほかに
後年には気球で単独大西洋横断を
成功させるなど、まさに空を
飛ぶために生まれてきたような
人物でした。

まぁしかし、プロジェクト・
エクセルシオは間違いなく
危険と隣り合わせの実験。

チャレンジ精神旺盛だったのか
またはちょっとネジが一本
外れているくらいでないとまず
挑戦しませんよね。

実際の実験

このプロジェクト・エクセルシオは
高度を変えながら3回行われました。

じつは実験中に何度か
トラブルも発生していました。

初回の実験ではキッティンジャーが
降下中、なんと1分間で120回転しながら
降下するというトラブルが発生。

このとき重力の22倍以上のGが
加わっていたのだとか。

ジェットコースターのループでも
5~6Gですから、想像絶する
負荷がかかっていたんですね。

さすがにキッティンジャーは意識を失った
そうですが、自動でパラシュートが開き
命に別状はなかったのだとか。

これ、かなり深刻な
トラブルですよね。

しかし、その3週間後には2度目の実験に
挑んだといいますから、肉体的にも
精神的にもどれだけタフだったんだ
という感じですね。

そして、3度目の実験では右手の
グローブにトラブルが発生。

3万メートルもの上空では最低気温が
-70℃にもなり、気圧も低い環境。

宇宙服のような気密性の高い
着衣が必要ですが、このとき
グローブから気密漏れが生じて
いたのだとか。

右手に激痛が生じていたキッティンジャー
でしたが、そのまま実験を続行。

自らの体よりも実験が中止されることを
恐れて、トラブルを隠していたのだ
そうです。

男気というか、この実験に懸ける
キッティンジャーの意気込みが
伝わってきますね。

そのおかげで彼の右腕は2倍にも
膨れ上がってしまったのだとか。

ひとつ間違えば命の危険だって
あったでしょうね。

そうして降下開始から13分45秒後、
キッティンジャーは無事地上に帰還。

こんな危険な実験を3回も繰り返して
いずれも大ケガもなく生還できた
というのは奇跡に近いですね。

その後について

キッティンジャーはこの実験の成功に
よって空軍殊勲十字章を二度も受章
するなど英雄として称えられました。

「宇宙に到達した初の人類」といった
賛辞も送られましたが、その1年後には
ソ連のユーリイ・ガガーリンが
有人宇宙飛行に成功。

キッティンジャーの功績はすぐに
忘れ去られてしまったのだそうです。

キッティンジャーも十分すごい
ことを成し遂げたんですけどね。

ただ、キッティンジャーの実験データは
その後の宇宙・航空分野に大いに
役立ちました。

彼は87歳の現在もご存命
なのだそうです。

ガガーリンの有人宇宙飛行の陰に隠れて
しまいましたが、宇宙・航空分野で
大きな足跡を残した偉大な人物。

3度もの実験に挑んだその不屈の魂と
功績に心から敬意を払いたいですね。

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